今回はダイソンV7のバッテリーが調子悪いので、3Dプリンターを使ってマキタバッテリーでダイソンを動かす魔改造をしてみたいと思います。
結果から言うとこの企画は失敗しました。
ダイソンをマキタバッテリーで動かしたい方はぜひ最後までご覧ください。
なぜ失敗したのか、どのようにダイソンにマキタバッテリーを接続したのか、この記事がヒントになればうれしいです。
ちなみに、今回の方法は素人が勝手に考えた内容です。
大電流が流れるおそれがあるため、マネされる場合は自己責任でお願いします。
事故があっても責任とれませんのでよろしくお願いします。
マキタバッテリーでダイソンを動かしたいと思ったきっかけ
なんで、ダイソンのバッテリーにマキタのバッテリーを改造しようと思ったのか?
それは、純正のバッテリーが高いのと、ネットでも同じ改造をやっている人がいなかったからです。
これをやるためにわざわざ、マキタの純正バッテリーを買いました(笑)
2年くらい使っているダイソンV7ですが、15秒くらいでバッテリーが無くなってしまいます。
原因はおそらく1か月間使わなかったことだと思います。
実は先日1か月間家を空けていたのですが、帰ってから使うと電池の持ちが15秒になりました。その時に充電コードも抜いていったので、充電されずに過放電で終わったのでしょうか。
リチウムイオンなのでバッテリーの基盤でコントロールしているはずですが。。。
今回の手順は、マキタのバッテリーに合うようにハウジングを3Dプリンターで作成して、実際に配線していきたいと思います。
ダイソンのバッテリーはトリガーにスイッチはなくて、バッテリー本体にスイッチがついています。 今回は、バッテリーのケースも自作してスイッチも同じところに配置したいと思います。
マキタバッテリー対応のダイソンコードレス掃除機の3Dモデル作成
早速3Dモデルを作成していきます。
マキタバッテリーからの電源取り出しは、インターネットからモデルがあったのでダウンロードしてきました。
電源取り出し用のモデルとバッテリーとダイソンへの接続する部品を3Dモデルに起こしました。
このモデルはダイソンのバッテリーから寸法を取って、3Dモデルに起こしています。複雑な形状なので、一部簡略しています。
例えば端子が入る部分は3方向に突起がありましたが、今回は省略して後ろ側だけ残しています。あとは先端の形状も、ねじで固定する穴は重要ですがそれ以外は省略しています。
スイッチの配置は同じところに穴を開けて市販のスイッチを移植できるようにしています。
簡単に空洞を作ったり穴を開けたり自由にできるところが3Dプリンターのいいところですね。
実際に、金属の削り出しや木を材料にすると簡単に調整することは出来ません。
マキタバッテリー対応のダイソンコードレス掃除機の3Dプリント
早速、作った部品をプリントアウトしていきます。
今回はプリント時間が長いです。
マキタバッテリーの電源取り出しアダプターが約9時間
ダイソンン本体に接続するアダプターが6時間でした。
プリント時間は長いのですが、ずっと張り付いている必要がなく放っておくことが出来るのが3Dプリンターのいいところだと思います。
これが金属加工だと機械操作が要りますし、ほったらかしで完成とはいかないと思います。
NC制御だとある程度のほったらかしの加工の場合は出来ますが、複雑な形状だと取り外して、固定する位置を変えたりしないとダメなので完全にほったらかしはできないですね。
余談ですが(笑)
マキタバッテリー対応のダイソンコードレス掃除機 の組み立て
まずは、本体に接続するアダプターにスイッチを取り付けます。
次にスイッチの端子と配線を半田付けします。
半田付けが終わったら念のため、テスターでスイッチの導通チェックを行います。
導通チェックとはテスターが故障していないか確認するもので、テスターを抵抗測定モードに切り替えて(Ωのモードです)、プラスとマイナスの端子を接続し0オームになるか確認します。
確認が終わったら、スイッチの熱収縮チューブをヒートガンで温めて絶縁します。
次はマキタバッテリー電源取り出しアダプターの端子を作ります。
バッテリーから電源取り出しに使う端子は、150mmの直尺を使用しました。
理由は、幅と厚みが最適だったからです。
長さは50mmくらいにカットして、折り曲げてアダプターに合うように加工します。
ダイソン本体への端子の接続は、2又のギボシ端子を利用しました。
一般的な平型端子ではダイソンの端子には合いませんでした。 ダイソンの端子は幅が広かったです。2又用のギボシ端子であれば接続可能です。
各部品を組み合わせて、ダイソンへ取り付けます。
順番は端子を接続し、バッテリー2本とスイッチ裏のねじ1本、合計3本で固定します。
そして、最後に念のためスイッチの導通チェック。。。
あれ??
なぜか組み立て前には抵抗値が0だったのに組み立てると抵抗値が300オームから1800オームくらいまで変化します。
しかも、スイッチの接触も悪くなっています。 おそらく、中華スイッチの接触が悪くなったようです(笑)
原因不明だけど、とりあえず、バッテリーを接続して動かしてみることに・・・
お!!普通に動きます。
スイッチの接触が悪かったので動作を心配していましたが、小刻みにON-OFFを繰り返しても動作します。
これは完成か!!と思ったら・・・ スイッチの接触不良で動作しなくなりました。
ユニットを分解してみるとスイッチが溶けて、バラバラになっています。
元から接触が悪かったことも原因ですが、ダイソンの大電流によってとどめを刺したのかもしれません。
正直、アマゾンで売ってる激安のプッシュスイッチですが、電流の容量も確認せずに買っちゃいました。
ダイソンをマキタバッテリーで動かそうとしている方は注意してください。 最低でも15A以上は必要ではないかと思いますが、正確な消費電力や電流が分からないので計算できませんでした。
マキタバッテリー対応のダイソンコードレス掃除機 、反省点
今回の失敗を踏まえて次回では3つの方法を考えています
- リレー回路を追加
- スイッチを強化
- ロッカースイッチに変更してスイッチの耐久性を強化
- リレー回路を追加
スイッチを保護するためにリレーを追加します。リレーを配置するためのスペースをハウジングに検討しなければなりません。
- スイッチを強化
安物スイッチではすぐに壊れてしまったので15A程度の電流を許容できるスイッチを探します。しかし、大電流対応のスイッチはサイズも大きくなるので、限られたスペースしかないダイソンでは大容量のスイッチは難しそうです。
- ロッカースイッチに変更
トリガー式のスイッチから大容量のロッカースイッチに変更します。ダイソンのトリガースイッチは使えなくなりますが、簡単に製作できます。
今回はスイッチの容量不足で失敗しました。
次回はスイッチの設計を見直してリベンジしたいと思います。
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