バイクに入れるエンジンオイルは何を入れたらいいのか分からない。
2ストの混合仕様に乗っているけど、街乗りやサーキット走行ガソリンとオイルの混合比も何対1がベストか分からない。
こんな悩みがあると思います。
今回の記事ではおすすめの2ストオイルについて車種別に解説していきます。
そして、混合仕様のバイクはおすすめの混合比についても紹介していきます。
どれも自分が実際に使っているオイルで、普段からこの混合比で混合ガソリンを作っています。オイルを選んでいる理由についても解説しているので参考にしてください。
NSR50 80と125cc以下ミッション原付のおすすめ2ストオイル
街乗り仕様のNSR50やミッション車のおすすめの2ストオイルは使用用途や仕様によって変わります。
街乗り、通勤用のミッションバイクにおすすめオイル
まずは普通の街乗り、通勤用のミッション車両のおすすめオイルです。
NSR50や125ccc以下の通勤や街乗りメインの車両のおすすめオイルはヤマハ青缶です。
ヤマハの青缶は正式名称は(ヤマハオートルーブスーパーオイル)です。
理由は過去にずっと使っていて、オイルが原因で焼き付いたことがないから。
ホンダ純正オイルのウルトラ2スーパーを使用したこともありましたが、ヤマハの青缶と比較して粘度が低かったです。
粘度が高い方が直感的に油膜切れに強いと思いそれ以来ずっとヤマハの青缶を使っています。
NSR80でも特にトラブルはありませんでした。
峠仕様、フル改造の街乗り車両のおすすめのオイル
続いて峠仕様、フル改造のミッション車両のおすすめオイルです。
おすすめのオイルはヤマハ スーパーRSです。赤い色をしているので通称、赤缶です。
使用理由は、青缶よりも高性能、高級オイルと記載されていて、エンジンをぶちまわす峠仕様にも安心できそうだから。
走り屋仕様のNSR50ではヤマハ赤缶を混合仕様で乗っていました。
当然分離用のオイルなので分離で使えます。
エンジン負荷の高い登りでも、エンジンのトラブルは一度もありませんでした。
最近は青缶の値段が上がって、通販で買うなら青缶よりも赤缶の方がいいのではないかと思います。
青缶はどこのホームセンターで売っています。赤缶は見たことないけど。
混合比にはついては後半で解説する。
原付、スクーターおすすめの2ストオイル
原付スクーターのおすすめもヤマハ青缶です。
理由はミッション車両のオイルと同じ理由です。ホンダ純正オイルよりも性能がいいかと思ったからです。
2ストスクーターはノーマルで乗るなら、純正オイルで十分です。
自分は原付スクーターをノーマルで乗れませんでした(笑)2スト原付スクーターは、駆動系の改造とエンジンの改造で大きくパワーアップするので、チューニングも楽しいので結局、手を加えていました。
ノーマルではないエンジンに対して少しでも安心して乗りたいので、ホンダやスズキ純正オイルよりも半化学合成油の青缶を入れていました。
ホームセンターの2ストオイルコーナーで青缶だけは当時から高かったんです。
20年くらい前は、ホンダとスズキ純正オイルは500円。ヤマハの青缶だけ700円くらいしていました。この200円の差が高校生の頃には大きかった(笑)
レーサー仕様のNSR50、NSR80のおすすめの2ストオイル
レース仕様のおすすめの2ストオイルはモチュール800です。
理由は15年以上、モチュールを使っていますが特にトラブルやオイルが原因での焼き付きがないからです。
モチュール800ではオフロード用とロードコース用の2種類あります。
どっちも使ったことありますが、オフロードコース用のオイルを入れるとトルクが上がるって聞いたことありますが、カートコースのノーマルNSR50では正直分かりませんでした。
そして、実は2ストオイルにこだわりがなくて、過去にはいろいろなレーシングオイルを使いましたが、大きな違いが分かりませんでした。
強いて言えば排気ガスのにおいが違うくらいでしょうか(笑)
モチュールだとピストンやピストンリングも摩耗が小さいとか言われてましたが、正直、データを取ったことがないから分かりません。
オイルでパワーアップするには混合比を壊れない範囲で薄めると確実にパワーアップします。ですが、混合比を薄くすると当然、エンジンのダメージが大きくなります。
念のため。
NSR250(MC18 MC21 MC28)おすすめの2ストオイル
NSR250のおすすめの2ストオイルはヤマハの赤缶です。
理由は分離で使える高性能なオイルだからです。
NSR250の使用用途は主に峠で遊んだりする仕様でした。ホンダ純正オイルのGR2も使ってみましたが、やっぱり鉱物油よりも化学合成油の方が安心できるという理由で赤缶を使い続けていました。
あまり高速を乗る機会はありませんでしたが、閉じ焼けは起こったことはありません。
ちなみに閉じ焼けとはアクセル全開から全閉にすると混合ガソリンが高回転中に遮断され焼き付いてしまう現象です。 NSR250乗った時は楽しすぎて、よくエンジンをレブまでぶちまわしていましたが、トラブルも発生しなかったので赤缶を入れていて正解だったと思います。
【事例紹介】2サイクルエンジンオイルの混合比
それでは実際に自分が2サイクルエンジンで合わせていた2ストオイルの混合比について紹介します。
街乗りNSR50の2ストオイルの混合比
街乗り仕様の混合比は50対1です。
オイルは上記でも解説した通り、ヤマハの赤缶です。
薄くない??と疑問をお持ちの方も多いと思いますが、50対1でもトラブルは全くありませんでした。
街乗り仕様とはいえ、峠に遊びにいったりする走り屋仕様なのでエンジンに負荷をかけていました。それでも、トラブルはなかったので信頼できる混合比だと思います。
参考までに街乗り仕様のNSR50仕様を紹介します。
- ベース NSR50
- 台湾製ボアアップキット
- 社外チャンバー
- ノーマルキャブ
- ノーマルエアクリ
オイルは、携行用の小さいボトルにオイル100ccを入れて、ガソリンは常に5リッター入れていました。
給油方法はセルフスタンドで給油の前にあらかじめタンクにオイルを入れておきます。
そして、トリガー引いて給油しながらオイルをかくはんします。
これでOKです。
しっかり混ざっているはずです。 ※混合比は仕様によって変わってきます。今回紹介した混合比は参考でお願いします。トラブル出ても責任とれませんので・・・
ミニバイクレース用のNSR50、ノーマルクラス、オープンクラス混合比
ミニバイクレースやサーキット走行用のNSR50は改造の度合いによって混合比も変わってきます。
それぞれのクラス別に紹介していきます。
NSR50ノーマルクラス、SPクラス混合比
まずはノーマルクラスとチャンバーだけ改造が認められた準改造クラスの混合比です。
混合比は60対1です。
これはノーマルクラスでもSPクラスでも一緒です。
使用オイルはモチュールの800です。
レーサーなので、混合比が濃すぎず、薄すぎずのいいところ取りなのが60対1です。
少し話が変わりますが、エンジンオイルはガソリンと比較すると燃えにくいです。
だから、エンジンの燃焼には邪魔な存在です。
例えば、混合比100対1と30対1で比較したとき、100対1の方がエンジンのふけ上がりが良くパワーが出ているはずです。
しかし、100対1ではオイルの量が足りず焼き付きを起こしてしまう可能性があります。
だから、レーサーのエンジンは、高級オイル(燃焼性が高く、潤滑性も高い)で、混合比を適切にする必要があります。
ちなみに、2ストオイルがガソリンと同じくらい燃えやすいと、腰下は保護出来てもピストンとシリンダーを保護できません。
なので、レース用のオイルはチューニングエンジンに耐えることができるように燃えにくいオイルだったりします。(引火点が高いです)
ミニバイクレースNSR50、NSR80オープンクラスの2ストエンジンの混合比
NSR50、NSR80のフル改造クラスの混合比は30対1から40対1です。
フル改造クラスなので、混合比は高くなります。
ロードコースなので高回転で負荷が高いところでは30対1。
比較的負荷の低いカートコースでは40対1です。
使用オイルはモチュール800です。
オープンクラス仕様紹介
- ボアアップキット
- ポート加工
- ヘッド燃焼室加工
- 社外チャンバー
- ビッグキャブ
フル改造クラスなので、エンジンの回転数も高くなりエンジンにとって過酷になるので混合比は濃くなります。
繰り返しにはなりますが、混合比は濃い方がエンジンには優しいです。
しかし、エンジンオイルはエンジンの燃焼には要らないものなので、薄い方がエンジンパワーが出ます。 なので、薄すぎずエンジンのパワーが引き出せる混合比をさがしてみてください。
グランドアクシス(Gアク)おすすめの2ストオイル、混合比
グランドアクシスの純正オイルポンプは元々エンジンオイルの混合比が濃いので、
オイルタンクに混合ガソリンを入れていました。
混合比は1:1です。
グランドアクシスを乗っていた方なら分かると思いますが、純正オイルポンプの混合比はかなり濃いんです。
あまりにも減りが早いので、試しにオイルタンクにオイルとガソリンを混ぜてみたところ全くトラブルなく走ったのでそれ以来、混合ガソリンを入れていました
グランドアクシスの仕様
- 社外スポーツマフラー KN企画G03
- ノーマルキャブ
- ノーマルシリンダーポート加工
- シリンダーヘッド燃焼室加工
ちなみに、Gアクはボアアップキット組んだり、PWK28のビッグキャブキットを組んだりしましたいろいろやっていました。
しかし、エンジンのセッティングを出すことができず、よく潰しました。
結構な頻度で焼き付いて、何度も片道5キロくらい押して帰ったことも・・・
結局、ばらしたりするのが面倒になったので、マフラーとポート、圧縮調整だけした仕様で乗っていました。
そして、エンジンオイルもグレードダウンしてホンダ純正オイルに混合ガソリン仕様を入れていました(笑)
安心してください。1:1まで潰れないことを確認しています。
しかし、自己責任でお願いします(笑)
おすすめの2ストオイル!原付スクーターやNSR、混合比まとめ
おすすめの2ストオイル
街乗りの原付スクーター、NSR50、NSR80 →ヤマハ青缶
峠仕様のNSR50、NSR250 →ヤマハ赤缶
峠仕様のNSR50の混合比は50対1
レース仕様のNSR50 →モチュール800V
レース仕様の混合比は30対1~60対1
今回はおすすめの2ストオイルについて紹介しました。
適正な混合比やオイルの種類は、エンジンの状態やチューニング度合いにもよります。
最終的なオイルの選定や混合比の設定は自己判断でお願いします。
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