自分が使っていてバイク整備にあると便利な工具を紹介していきます。
今回紹介する工具は、六角ソケットレンチ(ヘキサゴンソケットレンチ)です。
六角レンチではやりにくい作業やできない作業も、六角ソケットレンチならいろいろな工具に組み合わせて簡単にできます。 それぞれ紹介していきます。
バイク整備の六角ソケットレンチ(ヘキサゴンソケット)紹介
まずは初めに自分が使っているサイズと種類について紹介します。
六角ソケットレンチはロングタイプとショートタイプを持っています。
サイズはそれぞれ
ショート・・・4mm、5mm、6mm
ロング・・・5mm、6mm
ショートタイプはKTCの工具を使っています。
なんでKTCなのか?
理由は使用頻度がかなり高いからです。
KTC工具は、耐久性が高いので他の工具に比べて損傷が摩耗は少ないです。
あとは高い工具は単純に使っている時にテンションが上がるからです。
バイクの外装とかエンジン回りのボルトってほとんどM6とM8ボルトで、レンチサイズが5mmと6mmが主流です。
だから、ロングタイプに5mmと6mmをそろえています。
しかし、通常作業ではロングタイプはあまり使いません。
ロングタイプは出番があまりないけど、ないと出来ない作業もあるので揃えました。
ちなみに、ロングタイプはあまり出番がないので、安価なアストロ製の工具を使っています(笑)
ロングタイプでないとできない作業は狭いところで工具が届かないところです。
例えば、NSRのフロントフォークのボトムケース下のケースとシートパイプを固定しているボルト。
NSR50サービスマニュアルより一部引用
このボルトは、ねじロック材が塗られていて、しかもボトムケースの端面からボルトまでの距離が深くて、六角レンチの長い方を使わないと届きません。
六角レンチの長い方を使うときは、回す柄の長さが短いので簡単には緩まないので延長パイプが必要です。
余談ですが・・・六角レンチの長い方は早回しに使うことが多いのでボールタイプを採用している場合が多いです。
ボールタイプは角度が振れるので、早回しや深いところのボルトも緩めることができますが、ボルト穴の接触面が少ないので、ボルトもバカになりやすいし、工具の摩耗も早いです。
六角ソケットレンチを買うときは早回しよりも、確実に締めたいので出来ればボールタイプよりもノーマルタイプがいいと思います。
バイク整備の工具に六角ソケットレンチをおすすめする理由
バイク整備に六角ソケットレンチをおすすめする理由は3つあります。
1.いろいろ工具に組み合わせできて、早回しができる
ソケットレンチなので、いろいろな工具に組み合わせつかうことができます。
例えば、しっかりと締めたい場合は、こんなラチェットのついていないスイベルハンドルで本締めできます。
そして、早回しが必要な時はラチェットレンチにつけたり、T型レンチにつけると早回しすることができます。
特に、Tがレンチは早回しも出来るし、両手が使えるので高トルクで硬くしまっているボルトも簡単に緩めることができます。
狭いところなんかはラチェット機能があると素早くねじを回すことができます。
狭いところでレンチを振り回すのってかなり大変です。
もっと早回ししたい方はインパクトドライバーなど電動工具にも使えます。
特にボルトが多いクラッチカバーやクランクケースのボルトを緩めるのに便利です。
ちなみに、マキタのインパクトドライバーはトルクが強すぎるので、締める時に使う時は注意してください。小さいボルト使うとねじ穴がバカになるか、頭が吹っ飛びます(笑)
2.六角レンチ(ヘキサゴンレンチ)よりも高い締め付けトルク
さっき紹介した六角レンチの場合、長い方を使うの時に柄の長さが限られるので締め付けトルクも弱くなり、本締めに不安を覚えます。
まぁ、短い方での本締めはマッチョな方が締めるかや延長パイプを使わない限り無理ですね。
六角ソケットレンチなら、長さが足りない時はエクステンションバーを使ったり、狭いところなら首振りタイプのエクステンションバーも使えるので角度が厳しい狭いところでも本締めできます。
余談ですが、NSR50のディスクローターを取り外す時にKTCの六角ソケットレンチが曲がりました。
ディスクローターはねじロックがついていてかなり硬く締まっているので、それなりの工具がないと緩めることは難しいです。
六角ソケットレンチが捩れるくらいなので六角レンチは厳しいかもしれません。
3.六角ソケットレンチ(ヘキサゴンソケット)ならトルク管理も簡単
六角ソケットレンチ(ヘキサゴンソケット)ならトルク管理も簡単です。
なぜなら、トルクレンチにカンタンに取り付けることができるからです。
エンジン部品の締め付けにはトルクが必要です。
六角レンチではトルク管理は手ルクレンチになってしまいますが、六角ソケットレンチならトルクレンチに取り付けることで自由にトルクを設定できます。
バイクで六角穴付ボルトのトルク管理が必要なところはあまりありません。
しかし、エンジン部品や足回り部品などトルク管理が必要なパーツがあります。
ちなみにここでいうトルク管理が必要というのは、締めすぎても緩みすぎても悪影響が出るパーツです。
例えば、クランクケースです。
NSRのエンジンの場合、すべて均等に締めればいいと思いますが、締めすぎるとねじの破損に繋がりますし、均等に締めないとケースがひずむ原因にもなります。
ちなみに、緩いのは論外です。
オイルが漏れたり、1次圧縮が抜けるので・・・・
以上、工具紹介で六角ソケットレンチについて解説でした。
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