昔、バイクレースをやっていて、久しぶりにレースを出たいと思っているレース復帰組や、新たにバイクレースを初めてみたいと思っている40代、50代を対象に、ミニバイクレースで勝つための5つの方法を紹介したいと思います。
なるべくバイクに乗る技術よりも、出るレースを選んで表彰台や入賞が狙える方法を紹介しています。
20代や30代でバイクレースをはじめたい方も参考になると思います。
バイク初心者でレースに出たいし、せっかくなら入賞や表彰台に上がってみたいと思う方はぜひ最後までご覧ください。
1.耐久レースに参加する
ミニバイクレースには周回数が10周程度と決まっているスプリントレースと、レース時間が90分や3時間など決まっていて、その間の周回数を競う耐久レースがあります。
勝てる確率が高いのは、耐久レースです。
理由は簡単です。
レースの時間が長いので、1周のタイムが一番速くなくてもトラブルなく走り続けることができれば勝てる可能性があります。
そして、耐久レースではライダー交代や給油といったピット作業があるため、チームワークを発揮してピット作業を短縮できれば、周回のタイム差を縮めることができます。
それと耐久レースは長時間乗り続けるので、速い人でもずっと最速タイムを出し続けるのは難しいです。
例えば、バイクのテクニックがうまい速い人が集まったチームと、テクニックが普通のチームがレースをしたとします。
スプリントレースのように、10周程度の短期決戦の場合は速いチームが勝利する確率が高いです。単純に速い人が、ぶっちぎりで走りきる可能性が高いです。
一方でレース時間が1時間や2時間の場合は、車両トラブルや給油などもあるため
普通のチームでも給油なしの無給油作戦やライダー交代を最小限にすることで、勝てる可能性は十分あります。
コンスタントに周回数を重ねるためにテクニックと同じくらい作戦が重要です。
作戦を立てて実践できる耐久レースは、1周のタイムが速くなくても勝てる可能性が上がります。
2.ロードコースのレースに参加する
ミニバイクレースのサーキットは1周1km程度のカートコースと1周3km以上のロードコースがあります。
40,50代が勝てる可能性が高いレースは、ロードコースのレースです。
理由はミニバイクでロードコースを走るとカートコースと比較して体力の消耗が少ないからです。
あまり疲れないので体力勝負にならず、若いライダーと戦えます。
ロードコースは長いストレート区間があるので、ストレートを利用して体力を回復することができます。
一方、カートコースでは、直線は長くて100mちょっとです。
時間にして数秒程度・・・
休憩もできず永遠とコーナーを攻め続けなければなりません。
カートコースの耐久レースでは、若者との体力勝負になり40,50代は厳しいです。
実際にカートコースの耐久レースは15分走るとお腹いっぱいで集中力が落ちてきます。
1周40秒程度のコースを永遠と回り続けるのは結構つらいです。
耐久レースでかつロードコースだと、体力勝負にならず技術で勝負できるので40,50代ではロードコースのレースがいいと思います。
3.改造可能なオープンクラスに参加する
3つ目はレースに出場するクラスについてです。
ミニバイクレースでは、ノーマルクラスと改造クラスがありますが、おすすめは改造クラスです。できれば改造範囲が広いオープンクラスにするのがいいです。
理由は改造範囲が広いほど、テクニックの差をマシンの性能で縮めることができるからです。
バイクが上手い人とのテクニックの差を縮めることは難しいです。
そして、バイクはライディングセンスも影響するので、人によって上達するためには時間がかかります。
ノーマルクラスの場合、メンテナンスの差で多少、性能差は変わりますが、バイクの速さはほとんど同じです。
バイクが上手い人を超えるためには、バイクだけでなくライディングテクニックが必要になっていきます。
しかし、すぐに上達するのは難しいです。
上達するには、バイクがうまい人の倍以上、練習が必要です。
一方で改造クラスでは、確実に速くなる部品に交換したり、エンジンのバランスを取ることでライディングテクニックの差をバイクの性能でカバーすることができます。
ノーマルクラスではバイクを速くすることは難しいので、改造クラスはノーマルクラスと比べると勝てるレースです。
4.勝てる車種を選ぶ
ロードコースの耐久レース、そして改造クラスにエントリーすることで参加することで勝てる可能性が上がることが分かりました。
さらに勝てる可能性を増やすために、改造クラスでは2ストと4ストにクラスが分かれているか確認します。
改造クラス(オープンクラス)に2ストクラスがあれば、勝てるベース車両はNSR50です。
4ストと2ストとクラス分けがない場合は、残念ながらベース車両は4ストのNSF100になります。
NSR50が勝てる理由は、最低限のパーツで2ストオープンクラスで十分に戦えるバイクになるからです。
オープンクラスは改造無制限のクラスですが、2ストはエンジンがシンプルな構造なので、キャブレター、ボアアップキット、チャンバーの最低限の改造で簡単にパワーが上がります。
逆にそれ以上のパワーを求めて、改造を追加してもかけたコストに対してパフォーマンスは悪くなるし、故障するリスクも高くなります。
耐久レースではエンジンが壊れないことが非常に重要です。
速くて壊れないバイクが理想ですが、2ストの場合はテストを重ねないと各パーツのバランスや調整が難しいです。
一方で、それなりに速くてエンジンが潰れないバイクを作ることはバイクの知識がある程度あれば簡単に作ることができます。
ちなみに4ストの場合、エンジンの性能はカムシャフトやボアアップキットなどボルトオンパーツで決まってしまうため、それなりに速いバイクを作るにも非常にコストがかかります。エンジンの部品点数も2ストと比べるとかなり多いです。あと消耗品もそれに応じてかなり多いです。
ロードコースの耐久レースで勝てる車両はNSR50の改造クラスです。
最低限の改造でエンジンの耐久性があり、それなりに速いバイクを作ることができます。ただし、キャブセッティングはきっちりと出せるスキルは必要になってきます。
5.カートコースで練習する
バイクが決まって出るレースも決まっていよいよレース出場です。
当たり前ですがレースで勝つためには練習が必要です。
どんなにバイクが速くても、コンスタントにタイムが出ないとレースでは勝てません。
練習場は、気軽に走れるカートコースがいいと思います。
バイクのセッティングや走行テストもできますし、練習もできます。
バイクの練習をしたい時は、社外チャンバーをつけたSP仕様がいいと思います。
チャンバーだけ社外品を入れるとキャブレターのセッティングもある程度でバイクは走りますし、簡単にパワーが上がるので練習に最適です。
そして、改造クラスのバイクをカートコースで走らせることも重要です。
バイクのキャブや足回りのセッティングの練習になります。
また、ハイパワーエンジンを狭いカートコースで走らせることはバイクテクニックの向上にも有効です。
ノーマルクラスと比べると改造車は体力の消耗も早いので、体力を鍛えることもできます。
まとめ 4、50代でもできる!ミニバイクレースで勝つための5つの方法
40代、50代でもミニバイクレースで勝つための5つの方法をお話しました。
まとめると以下のようになります。
- 耐久レースに参戦する。
- ロードコースのレースに参戦する。
- 改造クラスのオープンクラスに参戦する。
- 車種はNSR50ベースで2ストクラスに参戦する。
- カートコースでしっかりと練習する。
これらのことを実践すると、優勝は難しくても入賞や表彰台は十分に狙えると思います。
カートコースのスプリントレースはテクニックの差が勝敗に大きく影響しますが、ロードコースの耐久レースであれば、ピット作業やバイク作りで勝てる要素が大きくなります。
本気になるレースもいいですが、仲間とワイワイやって、勝ちを狙えるレースが楽しいと思います。
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