NSR50でサーキットを走行する時に、出来るだけ速く走るために、交換したい車体のパーツを紹介します。
今回の記事はこんなに人にぜひ読んでいただきたいです。
ミニバイクレース歴15年以上の自分も使っているパーツを紹介します。
今回の仕様はミニバイクレースで、ノーマルクラスからオープンクラスまでどんなクラスでも応用できます。 効果の高い重要なパーツに絞って紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。
NSR50の前期、後期フレームについて
ノーマルクラスでレースを検討しているなら後期フレームを選んでください。
理由は、後期スイングアームが加工なしで使えるからです。
後期スイングアームはフレームとの取り付け部分(ピポット部)にベアリングが入っています。
ベアリングが入っていることで、抵抗がなくなるのでサスペンションの動きがスムーズになります。
一方、前期スイングアームのピボット部分はブッシュになっています。
サスペンションのストロークしたときに、ブッシュの抵抗が加わるのでサスペンションの動きが悪くなります。
レースする場合は、後期スイングアームを選択しましょう。
実は前期フレームに後期スイングアームは取り付けることが可能です。
前期フレームを後期のスイングアームの幅に合わせてカットする必要がありますが、難易度は高くありません。グラインダー1本で加工できます。
過去の後期フレームを入れ替えるだけで1周30秒程度のコースで1秒以上上がった経験があります。 サーキット走行、レースするなら後期型に変更してみてください。
NSR50フロント回りのトップブリッジは前期型よりも後期型
トップブリッジは後期型がおすすめです。
理由はトップブリッジを後期型に変えることで剛性が高いからとセッティングの幅が広がるからです。
前期型のトップブリッジはフロントフォークの上からハンドルと一緒に共締めで固定するタイプです。一方、後期型はフォークをクランプするので剛性が上がります。
また、フロントフォークの突き出し、突き戻しのセッティングも出来るので、セッティングの幅が広がります。
フロントの剛性が高いバイクとそうでないバイクと比較したとき、フロントの剛性が高いバイクはブレーキングしたときにしっかり止まります。
剛性が弱い場合、ブレーキングの時にフロントがよじれて、タイヤは止まろうとするけど車体は前に行くような感覚になります。(表現がうまくなくてすみません)
たまにフロントの剛性が高すぎると曲がらないバイクになると聞きますが、剛性が高いバイクを曲がるようにするためにサスセッティングを行います。
なので、剛性が高いからといってバイクが曲がらなくなることはないです。
NSR50フロント回りのフロントフォークも前期型よりも後期型
フロントフォークは後期型がおすすめです。
理由は後期型のフォークの方が前期型と比較して長いので突き戻しのセッティングができるのと、後期型のフレームで前期フォークを使用した場合、車体のバランスが崩れます。
後期フレームの場合、フレームのネックが前期と比較して長いです。
ネックの長いフレームに対して前期の短いフォークを使用した場合、正規に組んでも見た目は普通でも突き出し量が多くなり、カーブの倒しこみでハンドルが切れ込んで乗りにくいバイクになります。
ちなみに、フロントフォークの中身はスプリングは前期スプリングを使用し、シートパイプはミニの追加工を使用しています。
オイルはモチュールを使っています。
ミニバイクレースのロードコースおすすめのタイヤ
ミニバイクレースのロードコース用のタイヤは専用タイヤが必要です。
ブリジストン、ダンロップからラインナップがあります。
ちなみに、自分のチームではダンロップを履いています。
理由は高いグリップ性能と、タイヤが摩耗してタイヤがすべってもコントロールしやすいからです。 タイヤは好みですので、自由に選んでほしいです。
NSR50、NSF100 おすすめのリヤサスペンション
残念ながら廃盤になってしまいましたが、後期純正リヤサスサスペンションがおすすめです。
ノーマルのリアサスでは車高が低いので、エンドアイに5mmから7mmのワッシャーを追加し車高を高くするとコスパ最強のリアサスの出来上がり。
おすすめする理由は、クセがなくて誰でも扱いやすいのと、サスペンションのセッティング出来るのがイニシャル(プリロード)だけなのでセッティングが迷わないので走りに集中できるからです。
ただし、いいことばかりではなくデメリットもあります。
それは熱ダレしやすいのとサスペンション本体が抜けやすいこと(ヘタレやすい)ことです。
熱ダレはカートコース10周くらい走ると明らかに減衰が弱くなってサスペンションの動きが悪くなります。また、耐久性があまりよくなくて、頻繁に使っているとサスペンション本体が抜けてしまいこれも動きが悪くなります。
なので、中古で買う場合は注意が必要です。
見極め方法は実際にバイクに取り付いてるサスペンションを押してみて確認するしかありません。
シートレールを押してみてサスペンションの戻りが減衰が効いていない(すぐに戻ってくる)場合は抜けているので購入は避けましょう。
ちなみに自分はWPのサスペンションを使っています。
高価なサスペンションで、セッティング出来る項目が多くて正直、完璧に使いこなすことはできませんが、入れるだけでタイプアップしました。(個人の見解ですw)
ちなみに、セッティング内容は全抜きです(笑)
ミニバイクNSR50、NS-1、NSR80おすすめのブレーキパッド
ミニバイクレースで使いやすいブレーキパッドはデイトナのゴールデンパッドです。
理由は、コントロール性能が高く握ったら握った分だけ利く優秀なパッドだからです。
昔はプロジェクトミューやメタリカを使用していました。
どちらか忘れましたが、性能は高いのですがすり減っていくとコントロール性能が悪くなり最後まで使えませんでした。 10年以上前の情報なので今は改善されているかもしれません。
ミニバイクNSR50、NS-1、NSR80おすすめのチェーン
420サイズならDIDのNZ3チェーンです。
理由は耐久性が高く、オープンエンジンにも耐えるチェーンだからです。
元々はレジーナのチェーンを使っていましたが、感覚的ですがNZ3の方がのびにくく耐久性が高いです。
今後もレースを継続して行うのであれば415サイズにコンバートしてもいいかもしれません。
415サイズにコンバートするとチェーンのサイズが小さくなるので軽量化とフリクション低減になります。
ミニバイクでは小さいエンジンでパワーを絞り出しているので効果が高いです。
本気でレースするなら検討してみてください。
NSR50レース車両まとめ
今回紹介した仕様はレース車両の基本です。
なので、ノーマルクラス、オープンクラス、カートコース、ロードコースどんなコースで対応することができます。
ただしレギュレーションは確認してください。
今後さらにオープンクラスレースをするのであれば、フレームを強化したり、ブレーキを強化するなど今回の仕様をベースに改造範囲を広げていけばいいのではないかと思います。
【動画】街乗りにも!NSR50レース車両のパーツ紹介!レストア・カスタムパーツ
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