2ストバイク(原付) クランクシール抜け症状3つ紹介

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バイク

今回は2ストバイクのエンジンのクランクシール抜けの症状を3つ紹介します。

クランクシール抜けってよく聞くけど、どんな症状がでるの?とあまり理解していない人も多いと思います。

2ストバイクのクランクシール抜けについて代表的な症状を3つとクランクシールが抜けてしまった場合の対策を紹介します。

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2ストバイク クランクシール抜け原因

2ストバイク クランクシール抜け原因

クランクシールが抜けるというのは、クランクのオイルシールが劣化することです。

オイルシールが劣化することで今回紹介するような症状が発生します。

ところでオイルシールとは?って質問がありそうなので、初めにオイルシールを簡単に紹介します。

オイルシールとは、オイルやグリスを密封するためのゴムでできたパッキンです。

オイルをシールするから、オイルシール。そのままですね(笑)

オイルシール

NOK HPより引用

今回紹介するクランクのオイルシールは、回転するクランク軸からミッションオイルや1次圧縮された混合気が漏れないように蓋をします。

クランクオイルシールが劣化するには2つ原因があります。

  • オイルシールの寿命
  • オイルシールの硬化

オイルシールの寿命

1つはオイルシールの寿命です。

オイルシールは寿命があります。

なぜなら1分間に何千回転するクランク軸に常にリップが接触しているからです。

同じシールでも、ガスケットやOリングであれば蓋やカバーを開けなければ基本的に密封性能に劣化はありません。

オイルシールはクランクの回転軸と密封の役割をするリップをばねで押し付けています。物理的接触しているので、寿命があります。

オイルシールが寿命の頃にはオイルシールと接触しているクランクにも段付きの摩耗が出来て、両方ともに変えた方がいい場合もあります。

ちなみにNSR50では定期的にオーバーホールしているので、寿命の前に新品のオイルシールに交換します。

オイルシールの硬化

そして、もう一つの劣化がオイルシールの寿命ではなく硬化です。

オイルシールはゴムでできた部品なので硬化してボロボロになります。

硬化が起こりやすいのは長期放置車両。特に野ざらしで保管されていたバイクです。

つまり、定期的にバイクを動かしておけばオイルシールの硬化はほとんど起こりません。

特に古いバイクや年式の割に極端に走行距離の少ない車やバイクはオイルシールが劣化している可能性があるので注意が必要です。

2ストクランクシール抜け症状① 白煙番長になれる。

2ストクランクシール抜け症状① 白煙番長になれる。

それでは本題の2ストエンジンのクランクシール抜け症状を紹介していきます。

まずは症状の1つ目は、白煙番長になることです。

どういうことか簡単に説明します。

オイルシールが劣化するとそこからミッションオイルが燃焼室に混入しミッションオイルが混合気と一緒に爆発されます。

混合気と一緒に爆発したミッションオイルは燃えにくいので不完全燃焼になりチャンバーから大量の白煙として排出されます。

これがクランクのシール抜けの一番分かりやすい症状の白煙番長という意味です。

オイルシールが劣化しているだけで、エンジンは普通に回ってしまうので、高速走行するとマフラーからは大量の白煙が上がりヒーローになれますね(笑)

2ストではエンジンオイルを燃やしているので白煙は上がりますが、燃えにくいミッションオイルが燃えると白煙が倍増します。

誰が見ても異常なのでサーキットではオレンジボールの旗。

つまり、整備不良なのでピットに戻れと指示されたこともありましたね(笑)。

あと排気ガスのにおいも2ストではないギヤオイルが燃える匂いに変わります(笑)

2ストクランクシール抜け症状② パワーダウン

2ストクランクシール抜け症状② パワーダウン

次に2ストクランクシール抜けの症状2つ目はエンジンのパワーダウンです。

クランクのオイルシールが劣化するとクランクケース内で1次圧縮された混合気がクランクオイルシールから漏れて逃げてしまうのでエンジンがパワーダウンします。

パワーダウンの具合はオイルシールの抜け具合にもよりますが、微妙に漏れているくらいだと気が付かない場合が多いです。

完全に抜けるとエンジンの混合気がすべて逃げてしまうのでエンジンが掛かりません。

2ストクランクシール抜け症状③ オイルがにじむ

2ストクランクシール抜け症状③ オイルがにじむ

最後のクランクシール抜けの症状は、オイルにじみです。

オイル漏れではなくオイルにじみなのは、クランクオイルシールの役割はオイルを密封するのではなく混合気なので、混合気に含まれたオイルです。

混合気のオイルは微量なのでオイルシールから漏れた場合、オイルにじみが発生します。

オイルにじみもなかなか気が付きにくいと思います。

理由は、クランク軸にはフライホイールとか部品がついているので、部品に隠れて滲みが発見できないからです。

漏れたままずっと放置するとにじみが大きくなって油滴になりそこまで大きくなると発見しやすくなります。

クランクシール抜けの症状は以上になります。

2ストのクランクオイルシールは重要部品

これまで説明した通りクランクのオイルシールはかなり重要な部品です。

一般的なオイルシールは劣化するとオイルが滲んだり漏れたりしますが、パワーダウンはしません。

しかし、クランクシールの場合は一次圧縮の混合気を密封しているので、抜けてしまうと混合気が逃げてしまうのでパワーダウンにつながります。

だから、パワーが重要な2ストエンジンではクランクシールは重要な部品です。

白煙が上がるとオイルシール抜けは簡単に見つけることができますが、パワーダウンやオイルにじみは発見するのが難しいです。

そんな時は、マグネットローターのカバーを開けてクランク軸にパーツクリーナーを吹きかけてみてください。

エンジンの回転が落ちるはずです。

この方法はエンジンの2次エアを吸っているか確認する時と同じですね。

NSRの場合は、白煙番長になったらクラッチ側のクランクシールが抜けていて、マグネットローター側にパーツクリーナーを吹きかけてエンジンの回転数が下がれば左側のクランクシールが抜けていることになります。

2ストバイク、原付 抜けたクランクシールの対策

2ストバイク、原付 抜けたクランクシールの対策

抜けてしまった場合はどうしたらいいのか?

これは交換しか方法がないです。

オイルシールは消耗部品だからです。交換する場合は基本的にはエンジンを分解することになります。

ただし例外で分解しなくても交換できる場合もあって、それは原付スクーターとNSRのエンジンの左側です。

劣化した古いオイルシールを引き抜くことが出来れば、新しいオイルシールは打ち込むことができます。

クランク軸が出っ張っているので特殊工具が必要になります。

よく使っていたのは塩ビ配管です。

塩ビ配管は安くて簡単に手に入るので、オイルシールの打ち込み量を微調整したい方にもおすすめです。

ちなみにオイルシールの打ち込む量を多くすることによって1次圧縮を高くできます。

ホンダのNSR系のエンジンの場合は、クラッチ側はクラッチカバーを開けないと交換できません。

エンジンを分解せずにできなくもないけど、クランクのオイルシールが劣化するくらいだったらクランクを分解してベアリングも交換した方がいいと思います。

以上、クランクシール抜けの症状と対策について解説しました。

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