原付の寿命はメンテナンス次第では20年以上乗ることもできます。
部品があれば交換することで新品同様になるので、部品が手に入る期間は乗ることができます。
しかし、原付を部品交換で20年以上乗り続けるには、メンテナンスのための工具や技術が必要です。すべての人がエンジンのオーバーホールやメンテナンスをできるわけではありません。
必要最低限のメンテナンスで何年乗れるのか解説します。
原付スクーターの寿命は何年、何キロもつのか?
スクーターも最低限のメンテナンスを行っていた場合20年、5万キロ程度は乗ることが可能です。
スクーターの必要最低限のメンテナンスとは、駆動系です。
また、他にすべてのバイクでの必須メンテナンスとしてエンジンオイル、タイヤ、プラグ、ブレーキも含みます。
そして、スクーターの駆動系の消耗品はベルトとウェイトローラーです。
特にベルトは切れてしまうとエンジンはかかるけど、走行できなくなるので交換は必須です。純正では約2万キロ毎に交換。社外品では1万キロ毎に交換する必要があります。
ウェイトローラーはベルト交換の時に確認し、摩耗があれば交換します。できれば一緒のタイミングで交換が推奨です。
最低限のメンテナンスを行えば、消耗するのはピストンリングやシリンダーです。
5万キロ乗り続けるとピストンリングやシリンダーが摩耗することでパワーはダウンしますが、エンジンが掛からないくらいまでなることはないと思います。
もちろん、乗り方にもよると思います。
ちなみにメンテナンス出来る方であれば、ピストン、ピストンリングを定期的に交換することで、メンテナンスの度にパワーが復活します。
原付ミッションの寿命は何年、何キロもつのか?
一方、カブやモンキーなどのミッション原付の寿命は何年もつのか?
こちらも、エンジンオイル交換など最低限のメンテナンスを行うことで、20年5万キロ以上乗ることができます。
スクーターと比較すると、ミッションバイクは消耗品が少ないため長く乗ることができます。そして、消耗品であるチェーンやスプロケットは見た目で簡単に判断できるので、スクーターのように、ケースカバーを開けないと消耗度合いを判断できないようなこともありません。
新聞配達などで使われるスーパーカブは、過酷な環境でもメンテナンスのオイル交換をしっかりと行うことで10万キロ持つようです。
原付の2ストと4ストはどちらが寿命が長いのか?
2ストよりも4ストの方が寿命が長くなります。
理由は、2ストはガソリンと一緒にエンジンオイルも燃焼しているので、オイルの燃えカス(カーボン)がシリンダーヘッドやマフラーに蓄積されて、排気が詰まっていきます。
やがて、エンジンがかかりにくくなりアイドリングしなくなります。
また、吸気のリードバルブも、樹脂の弾性を利用しているため、長期間使い続けるとリードバルブが完全に閉じずにパワーダウンします。
しかし、構造が簡単なので、少し勉強すると誰でもリードバルブの交換やエンジンのカーボン除去はできます。
最低限のメンテナンスで乗りっぱなしで寿命が長いのは4ストですが、2ストは整備することで4ストと同じくらい寿命が長くなります。
4ストはエンジンにカムシャフトやチェーンなど部品が多く使われて構造が複雑です。耐久性はありますが、整備の難易度は上がります。
原付の寿命を伸ばす方法を紹介
原付の寿命を伸ばす方法は2つあります。
それは、マメなメンテナンスと乗り続けることです。
原付の寿命を伸ばす方法1 こまめなメンテナンス。
原付の寿命を伸ばす方法で一番重要なのはこまめにメンテナンスを行うことです。
例えば、4ストエンジンであれば、エンジンオイルの交換は1000キロ毎に行います。
スクーターの場合、駆動系も定期的に交換しましょう。
2ストの場合は定期的にアクセルを全開にすることも重要です。
アクセルを少ししか開けないで乗り続けるとマフラーにカーボンが蓄積されて、エンジンのパワーがでなくなります。
昔、よく見たおばちゃんの原付が白煙番長になっているはマフラーの詰まりが原因です。
原付の寿命を伸ばす方法2 エンジンを定期的にかける
また、定期的にエンジンをかけて乗ることも重要です。
こまめにエンジンをかけて乗ることで、オイルシールなどの樹脂部品の硬化を遅らせることができますし、2ストエンジンであればクランクケースサイドベアリングの固着も防止することができます。
2ストのクランクサイドベアリングは混合気によって潤滑しているため、エンジンかけないと潤滑できないため、長期間放置するとサビが発生してベアリングが固着する可能性もあります。
番外編!原付のタイヤの寿命
原付のタイヤの寿命はメーカーによって大きくちがいます。
また、フロントよりもリヤタイヤの方が消耗は速いです。
リアタイヤの寿命は、安い2000円程度のタイヤの場合、乗り方によって異なりますが、3000キロ程度で交換時期に達します。
一方、5000円くらいの国内メーカーのタイヤは5000キロ以上持ちます。
結局、安いタイヤはそれなりしか持ちません。
自分の場合は、タイヤは自分で交換するため、安いタイヤをまめに交換していますが、お店で交換する場合は、国内メーカーのタイヤを組んだ方が良いと思います。
安いタイヤをバイク屋さんでお願いすると、タイヤ台と交換工賃でタイヤ交換費用が高額なのに、頻繁に交換することになります。
また、タイヤは距離だけでなく、使用期間も寿命に影響します。
外で保管している場合は、5年程度経過するとタイヤが劣化し硬化するため、溝があっても交換した方が無難です。
劣化したタイヤは雨の日に滑りやすいので怖いです。
10年経過したタイヤは体感するくらいグリップ力が低下するため、交換推奨です。
タイヤを少しでも長く持たせるためには、定期的に空気圧を確認する必要があります。
バイクの空気は管理はこの記事を参考にしてみてください。
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