今回は街乗りとツーリングメインで使っているNSR80を紹介します。
街乗りメインではあるのですが、肝心なところはキッチリと手を入れていてこれでサーキットも走行できます。
ぱっと見はノーマルですが、どこを変えているのか詳しく解説していきます。
後半では、5年ぶりにエンジンをかけた時の整備方法も紹介しています。
NSR80やNSR80に興味ある方はぜひ最後までご覧ください。
街乗り・ツーリング用のNSR80を紹介
このNSR80は1989年式のモデルです。
ちょうどチャンバーがアップタイプになってカウルの形状がかっこよくなったタイプです。
まぁ外装も部品も変わりすぎているので、見た目で89年式と判断するのは難しいですね。
ぱっと見はフレームとホイール以外は後期仕様になっています。 フレームの番号とエンジン番号は89年式です。
ほぼノーマルのNSR80の最高速
簡単にNSR80のエンジンのスペックを紹介します。
メーター類はすべてNSR80のノーマルです。
走行距離9400kmも実走行です。
昔、通勤で使っていたので結構、走っています。
エンジンのオーバーホールはマメにやっていたので実走行の割にコンディションはいいと思います。
腰下も2回フルオーバーホールしています。
吸排気はノーマルエアクリーナー改にノーマルマフラーです。
吸気効率を上げていますが、ノーマルエアクリーナーと比較したことがないので効果は分かりません。
NSR50、80のエアクリーナーは元々、効率がいいのであってもなくても同じかなと思っています。
理由はノーマルクラスのレースでも、ファンネル装着可能にも関わらずエアクリーナーボックスを装着しているからですね。
エンジンは基本的にはノーマルです。
ポート加工はバリ取り程度でガスケットにライトチューンをしています。
具体的には、ベースガスケットを2枚重ねにして、排気と吸気ポートを全体的に上げています。
ベースを2枚重ねにするとシリンダーも上がるのでその分、圧縮が下がります。
そこで、前期の分厚いガスケットから後期の薄いガスケットに変えていて、下がった圧縮を上げています。
キャブもノーマルです。
NSR80のノーマルキャブのジェットはMJ110#、SJ40#です。
そろそろピストンリング交換した方がいいかな。
スプロケもノーマルです。
このような仕様でNSR80の最高速はメーター読みで110キロちょい。
フルノーマルよりもポートが高いので高回転にはなっていますが、チャンバーがノーマルなので劇的には速くないです。その分、トルクは犠牲にしていないので、街中でも乗りやすい。
まさに街乗り、ツーリング仕様です。
サーキットも走れる街乗りNSR80外装(カウル、保安部品)紹介
外装は社外FRPカウルとシートカウルを使用しています。メーカーは忘れました。
ヘッドライトとフロントは縦型Dioのヘッドライトを流用しています。
これは監督に加工してもらいました。というか外装は監督にお願いして仕上げてもらいました。
このTeam澤のカラーリングもそうです。
ほとんど盆栽バイクになっているのでバイクはかなりキレイです。
走らせるのは原付ツーリングのみ。
前に動かしたのは多分5年くらい前です(笑)
NSR80を所有していていつでも乗れるけど、たまにしか乗らない。
無駄ですが、原付にしかできない贅沢な維持の仕方だと思います。
話がそれました・・・
テールランプはウインカー、ポジション、ブレーキランプともにクリアのLED仕様になっています。
現代風になっていてかなり気に入っています。
サーキットも走れる街乗りNSR80足回りサスペンション紹介
まずはフロント回りから紹介します。
トップブリッジは後期のトップブリッジを使用しています。
後期トップブリッジの方がアルミ製で前期のようにサビなくてカッコいいですね。
機能面もフロントの剛性が上がってブレーキングや旋回中に安定しています。
イニシャルアジャスターはNSR-mini用です。これはレーサーバイクからのおさがりです。
ハンドルも後期型に変更しています。
ブレーキはノーマルですね。
前回のツーリングでチェーンが吹き飛んでチェーンを新品にしました。
新品チェーンは初期のびがあるのでチェーンの張りを再調整しないとだめですね。
ちなみに、5年間放置するとタンクが錆び錆びになりました。
街乗り仕様は分離給油なので、ガソリンに錆びやすいというのもあるのかもしれません。
油断していました。この後でサビ取してタンクを防錆しました。
街乗り・ツーリングメインのNSR80 5年ぶりにエンジン始動
簡単に車体の紹介をしましたが、5年ぶりにエンジンを始動してみたいと思います。
始動前に簡単に準備をします。
準備の内容は、エンジンを始動する前にシリンダーに潤滑油を塗布します。
長期保管している車両はシリンダーとピストンの間に油膜がなくなって、その状態でエンジンをかけるとピストンとシリンダーにキズが入ってしまいます。
エンジンが掛かるまでの傷を防止するために強制的に潤滑材をエンジンの中に入れます。
80のシリンダーとピストンは貴重なので出来るだけ大事に使っていきたいですね。
今回使ったのは潤滑材はみんな大好きベルハンマーです。
まずは、プラグホールから念入りにスプレーします。
エアクリーナーとキャブ、リードバルブを取り外して、リードバルブをチェックします。
動画から切り出しているので、ピンボケ失礼します。。。
リードバルブは本体と羽に隙間がないかどうか確認しています。あったら羽を交換です。
今回は確認だけして隙間はありましたが、街乗り専用なので気にせずそのまま組んでいきます。
リードバルブの取り付けからシリンダーの中に直接、ベルハンマーをスプレーします。
この時、シリンダーの表面を潤滑したいのでスプレーはピストンとシリンダーにスプレーします。
次にクランクをキックで回して、ピストンを上死点付近にしてシリンダーの表面だけでなく、腰下にも流れるようにスプレーしました。
その後に、連続でキックしクランクを回します。潤滑油をエンジン全体に行きわたらせます。
ちなみに腰下にもスプレーする理由は、1次圧縮されたベルハンマーがクランクサイドベアリングとシリンダーに浸透するのでプラグホールからスプレーするよりも効果が大きいです。
キャブを組んだらいよいよエンジン始動です。
ガレージ内でエンジンをかけますが、2ストは煙が部屋の中に充満するので排気ガスの排出装置を取り付けします。
片側はマフラーに、もう片方は窓から外に排気ガスを排出します。
排気出装置はホームセンターに売っているダクトと洗濯ホースで作りました。
ガソリンはタンクが錆びているので、今回は油さしを使って直接キャブにガソリンをいれました。
ガソリンは念のため混合ガソリンです。
ガソリンを給油してエンジンをかけます。
キック2発であっさりとエンジンはかかりました。
アクセルの突きがイマイチですこしスローが薄い気がしたのでエアスクリューを調整します。
エアスクリューはアイドリングが上がりすぎず、下がりすぎないちょうどいい位置を見つけます。
濃いとアイドリングは下がりますし、薄いとアイドリングは上がります。
久しぶりにエンジン始動した割にはかなり調子いいです。
レッドゾーンまでしっかりと回ります。
これからもコンディション維持していきたいと思います。
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