今回はウワサの時速140km以上出る原付!
岡山国際サーキットでオープン2ストクラスに出場しているTeam澤のマシンを紹介します。
岡山国際サーキットのミニバイクレースに出場しているTeam澤(SAWA)とは?
Team澤は兵庫県でミニバイクを中心に活動しているプライベートのレーシングチームです。
最近のメインの活動は岡山国際サーキットのミニバイクレースでオープン2ストクラスに出場しています。
今回紹介するバイクも製作した目的は、岡山国際サーキットのオープン2ストクラスのコースレコードを更新することです。そして、このバイクは車体からエンジンまではすべて監督と、もーやんが個人の趣味で作っています。
岡山国際サーキットのミニバイクレースには2008年の最終よりかれこれ10年以上出場しています。2017年にはコースレコードの1秒落ちまで到達できましたが、ライダーがショボいのでコースレコード更新ならず。
そして新コースになり2021年の開幕戦にコースレコードを更新しましたが、残念ながら最終戦で更新されてしまいました。
これからもTeam澤のレース活動は続くでしょう。
そして、趣味であるためにレースの結果よりもバイクの速さを突き詰めていて、とことんまで速いエンジンにこだわっています。
もしバイク屋さんやパーツメーカーのサポートを受けていたら、絶対に壊れないけど速くもないエンジンで出場していたと思います。
趣味で楽しんでいるチームだからこそ、堂々とエンジンブローの動画をYouTubeにアップしても怒られません。。。多分。
【車体】最高速140km以上NSR50のフル改造紹介
カウル Y2S
塗装 プリズムハウス
塗装は兵庫県稲美町のプリズムハウスさんで塗っていただいています。
また、プリズムハウスさんの隣のバイク屋さん、MHクラフトさんにはレースの度にエンジンオイルをサポートいただいています。 本当にいつもありがとうございます。
アッパーカウルにはダクトが追加してあってフレッシュエアを常時キャブボックスに送っています。
過去にラムエア仕様を目指していましたが、密閉ボックスが作れなくて挫折しました。
今なら3Dプリンターで細かいパーツが作れるので出来そうな気がします。
今後の課題です。ちなみにラムエア組んだら150kmでます!!
知らんけどw
ラムエアを導入したときに、考えないといけないのはスリップ使うと圧が掛からないのでキャブセッティングを2通り用意しないといけません。
このあたりも今後の課題です。
スクリーン TTS 2段スクリーン
ちなみにロードコースでアクリル板の切り抜きスクリーンを使うともれなく風圧で凹みます。カートコースでは問題ないですが、100kmを超えるロードコースでは風圧がすごいです。
次にフロント回りです。
フロントフォーク RS125正立フォーク(NF)
フルアジャスタブルなので細かいセッティングがドライバー1本で調整可能です。
ホイール オーバーレーシング
ホイールはオーバーレーシングのホイール。ちなみに、レインタイヤのホイールはゲイルスピードです。
タイヤ ダンロップ KR337Pro
タイヤは安心、安定のダンロップタイヤKR337です。
フロントブレーキ ブレンボレーシングキャリパー
よくある鋳物のキャスティングじゃなくて、アルミ削り出しのレーシングキャリパーです。
キャリパーも美しいですが、ボルトのワイヤーロックも美しいです。
ワイヤーロックは監督がいつもきっちりとしています。 エンジンは潰れることが多いですが、ワイヤーロックはただの水しかいれていない冷却水のドレンにもきっちりとワイヤーロックしています。
マスターシリンダー ブレンボラジアルマスター
ブレンボフルセットだとタッチが柔らかいのに握った分だけ利くのでかなりコントロールしやすいです。表現が難しいですが・・・
タコメーター RS125
ワイヤーで回す機械式とは違い、電気式なので実際のエンジンの回転数とメーターの数値の誤差が少ないことと、回転数の変化に対してレスポンスがいいことがあります。 エンジンが焼き付いた瞬間に0になるタコメーターはなかなか驚きですよね。
スイングアーム アクートスイングアーム
もともとユニットプロリンク仕様でしたが、今は直押し仕様で使っています。
ノーマルよりもロングスイングアームになっていて、リヤがスライドしたときにコントロールしやすくなっています。 まぁ自分の場合はスライドするとびびってアクセル閉じてしまいますが(笑)
サスペンション WP製のサスペンション
シートレール TZ125用のシートレール
Nozakiワークスで加工してもらいました。 フレーム関係の溶接加工や機械加工はすべて、Nozakiiワークスで加工をお願いしています。
【エンジン】最高速140km以上NSR50のフル改造紹介
続いてエンジンを紹介していきます。
シリンダーヘッド 純正
おもちゃの中華卓上旋盤で削ったヘッド エンジンはチューナーのもーやんが作っています。
ボアアップシリンダーキット キタコ
腰上はキタコのフルポート加工仕様になっています。
シリンダー、シリンダーヘッドはすべて、手作業で加工。
特にシリンダーなんかは、ガレージに試作品が山のように転がっています。
過去には排気ポートの幅をめいいっぱい広げるために自作でセンターリブを作った仕様もあります。
そして、もーやんは排気ポートのセンターリブを100Vのイクラ製のアーク溶接でくっつける強者です。
繊細なパーツを家庭用の溶接機でやってしまうもーやんは、考えがぶっとんでます。
そして、ぶっとんだエンジンをテストする実験台はいつもわたくしです。
今の仕様の速いエンジンを作るには膨大な試作品とテストの時間を費やしています。
ラジエター NSR250改
NOZAKIワークスで加工してもらっています。
かなり冷えるのでロードコースでは夏でもガムテープ1枚は必須です(笑)
キャブレターPWK28パックス仕様
以上で140km以上出る原付の紹介でした。
2ストロークのクラスが走れなくなるまで2ストは乗り続けたいと思います。
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