今回は2ストの50cc最速のバイク上位3位を紹介します。
最速のバイク1位はNSR50ですが、上位3位を紹介しても面白くないので、パワー以外にもNSR50が最速な理由を3つ紹介しています。
NSR50は時代が変わってもまだまだ乗れるバイクです。
ぜひ、最後までご覧ください。
【結論】2スト50ccの最速原付バイクランキング
これは車種別にパワーウェイトレシオが低い順番に並べたものです。
最速を判断するにはパワーを重さで割ったパワーウェイトレシオで判断するのが一般的なので、今回はパワーウェイトレシオで判断しています。
2スト50ccの最速はNSR50です。2位はNS50F、そして3位はNS-1です。
パワーではNSR50が最速なことが分かりましたが、パワー以外にもNSR50が最速な理由は3つあります。
NSR50がパワー以外で最速な理由
- ノーマルの状態でも速い。何も改造していない状態でもNSR50は速いです。
- パーツが豊富 一部のパーツは生産中止になっていますが、まだまだ現役で乗れる
- 丈夫で壊れにくいエンジン 長く乗れるエンジン
重要なのは馬力だけでなくて、新車の時のエンジンパワーを時代が令和に変わった今でも速さを維持できるかどうかということです。
どれだけ速くても、今の時代に乗れなかったら紹介する意味がないあまりないのかな?と思います。
数多くの原付がある中でなぜNSR50が最速なのか? 早速、順番に解説していきます。
NSR50が原付最速な理由その1 速いから
ホンダHPより引用
NSR50が50cc最速のバイクな理由その1はノーマルの状態で速いからです。
NSR50はノーマルの状態でも原付最速です。
各メーカーのバイクとカタログスペックを比較してみました。
比較したのは、ホンダNSR50とヤマハTZM50R、そしてアプリリアRS50で、どれも2ストエンジンの原付です。
ホンダとヤマハは国内の自主規制があるので最大出力は7.2馬力です。
それに対してアプリリアは8.8馬力。数字だけ見れば、アプリリアの圧勝やん。 最大トルクも一番高いし!と思った方・・・
じゃあリミッターカットしたらどうでしょうか?
ヤマハのTZM50Rが7.8馬力、アプリリアのRS50が8.8馬力、そして、ホンダのNSR50が9.8馬力で圧勝しています。
ちょっと、TZM50Rの馬力が低すぎる気がします。
日本の原付にはメーカー自主規制を行っていて最大出力は7.2馬力に制限されています。
NSRもTZMも7.2馬力以上のポテンシャルはあるのに回転数を電気的に制御していて60キロしかスピードが出なくなっています。
リミッターカットを行うことで使える回転数が上がり馬力も上がります。 この結果の引用元はこちらから
ちなみにリミッターカットは自己責任でお願いします。 まぁ2ストのミッション原付でリミッターカットなしで乗っている方が珍しいと思います。
- Youtubeでコメントいただきましたが、RS50の初期モデルDGMはメーカー公表値ではないものの12馬力あったようです。実際に初期型を乗ったことがないので今回はメーカー公表値を適用しています。
NSR50は実際に速い
NSR50がカタログスペックで速いのは分かった、実際はどうなのか?
スプロケットにもよりますが、ノーマルのスプロケットでは出だしを犠牲にすることなく90キロは簡単に出ますし、スプロケットをロングに振れば120キロも出ます。
ホンマに120キロでるの?と疑問をお持ちの方もいるかもしれませんが、岡山国際サーキットで50ccノーマルクラスの最高速度は120キロです。
もちろん、レーサーなのでノーマルクラスと言っていますが、当たり部品の組み合わせやエンジン部品も頻繁に交換しています。 それでも、120キロ出るポテンシャルがあることは十分最速だと思います。
NSR50が50cc最速のバイクの理由その2が、パーツが豊富
バイクは乗ってなんぼです。壊れて部品がなくて、乗れないと全く意味がありません。
NSR50はレーサーモデルのNSR miniが2009年まで生産されていたのでエンジン部品はまだまだ新品で購入できます。
昔と比べるとクランクが廃盤になったり、シリンダーのサイズがABCの3種類あったのが、Aの1種類しかなくなったりで少なくなっていますが、重要なエンジン部品はすべて新品で購入できます。
なので、エンジンが壊れても何度でもゾンビのごとく再生することができます!
それがヤマハとかアプリリアの場合、どうなんか?
エンジンが壊れると部品を探すのに苦労します。
特にアプリリアRS50の部品はまだ出るようですが、現役だった20年くらい前でも部品到着まで数か月待ちって聞いていたので、今だと部品がない可能性が高いですね。
中古部品の数もNSR50は他の車種と比べると多いです。
あと、純正パーツや中古パーツ以外にもNSR50の場合、社外パーツがたくさん出ています。
例えば、ボアアップキットなどのエンジンパーツ以外にも、フロントフォークのパーツやハンドル回りのパーツもラインナップが豊富です。
もし転んでしまってハンドルが曲がったりしても、簡単にパーツが手に入るので、エンジン以外が壊れてしまっても、ゾンビのごとく復活させることが出来ます。
NSR50が50cc最速のバイクの理由その3 丈夫で壊れにくい
NSR50のエンジンはノーマルで乗っている限り、エンジンに目立つ弱点はありません。
特別にないけど、強いて言えば前期のラジエターはオーバーヒートしやすいことでしょうか。
なので、普通に乗っていれば大きなトラブルなく快適に乗れます。
エンジンの腰下は丈夫で、クランクのベアリングが破損することは滅多にないです。
ジャンルは違いますが、スクーターのライブディオだとクランクのサイドベアリングがよく壊れてエンジンから異音します。
比較している、TZMとRS50については所有したことがないので分かりませんが・・・
腰上もノーマルクラスのNSR50でサーキットを練習走行していた時はノーメンテでトラブルなくしっかりと走っていました。サーキット走行する時はそれなりのエンジンオイルを使っていたので、摩耗も最小限に抑えられていたと思います。
そして、エンジンが壊れにくいことから少し話がズレますが、NSR50のネットの情報量はかなり多いです。例えば、ピストンとシリンダーを交換したい場合、インターネットで検索すれば交換方法や、どんなシリンダーキットを使っているかなど情報がいくらでも出てきます。
TZMやアプリリアRS50と比較すると情報量の多さもNSR50が圧勝です。
やっぱり、生産台数が多い分だけそれだけも情報も多いですね。
NSR50、NS-1、NS50F、結局、原付最速はどの車種か?
最後に同じエンジンを搭載しているNS-1とNS50Fではどれが最速なのか?
同じエンジンを搭載していてもNSR50が最速です。
理由は軽いからです。どんなに速いエンジンを積んでいても車体が重かったら走りません。
この表は2スト50ccのミッション車を比較した表です。
パワーウェイトレシオはリミッター解除した出力を重量で割っています。
この表の中でもNSR50のパワーウェイトレシオはダントツで断トツ一位です。
やっぱり、TZRとTZMのリミッターカットした後の馬力が小さすぎるのがすごい気になります・・・・
ノーマルクラスのレースではNSR50とあまり変わらないけど、エアクリボックスが影響しているのかな?
最速ではNSR50だけど、17インチに乗りたいのであればNSやN1に乗るものありだと思います。
結局、バイクは乗りたいバイクに乗るのが一番だと思います。
以上、2スト50cc最速バイクについて解説しました。
結局、パワーも一番出ているし、部品の入手性しやすく壊れにくいNSR50が一番速いです。
令和の時代に変わってもNSR50はまだまだ、走り続けることが出来るバイクです。
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